板金の仕事は、屋根の上や壁の高いところで終わります。棟板金を留め直しても、谷樋を入れ替えても、下から見上げるお客さまにはほとんど見えません。そのうえ「棟板金が浮いていますよ」と突然訪ねてくる業者がいるせいで、まっとうに仕事をしている板金屋まで同じ目で見られてしまう。だからこそ、どんな会社が、どんな工事を、どう進めるのかをホームページに書いておく意味があります。

屋根の上の仕事は、お客さまにはほとんど見えない

棟板金の交換、谷樋のやり替え、水切りの取り付け、雨樋の勾配直し。どれも仕上がりを目で確かめられるのは、上に登った職人だけです。お客さまは工事の前も後も地上にいて、請求書の金額だけを手元に残すことになります。丁寧に貫板から替えても、上から板金をかぶせて済ませても、下からは同じに見えてしまう。ここが板金工事の一番むずかしいところです。

もうひとつ、この業種には避けて通れない事情があります。台風や強風のあと、屋根を見上げて「板金が浮いている」と言いながら訪ねてくる業者がいて、その手口が注意喚起としてよく知られるようになりました。おかげで、屋根の話を持ちかけられたお客さまはまず身構えます。怪しい業者と自分たちを区別して見せられるかどうかが、そのまま信用につながる。これは他の業種にはあまりない、板金屋ならではの課題です。

そしてこの仕事は、台風や大雨のあとに問い合わせが一気に集まります。慌てて検索した人が最初に見つけるのは、その時点でネット上に情報が出そろっている会社です。地元にどれだけ長く根を張っていても、探して確かめられる場所がなければ、その波には乗れません。

板金工事を探す人は、「板金屋」という言葉から入るとは限りません。困っている症状と住んでいる地域を組み合わせて検索するのが普通です。

  • 「棟板金 浮き 修理 ○○市」……強風のあと、屋根の一部が動いているのに気づいたとき。
  • 「雨樋 交換 費用」……樋から水があふれる、外れたまま直っていないというとき。
  • 「屋根 カバー工法 ガルバリウム」……葺き替えるか、上からかぶせるかを迷っているとき。

相手は施主だけではありません。工場や倉庫の折板屋根、外壁板金の改修になると、建物を管理している会社や元請けが「この地域で折板を触れる板金屋はどこか」という目で探します。どちらの相手にも共通しているのは、症状や工法の言葉で入ってきて、対応できるかどうかを確かめているということです。

だからページには、対応できる工事を具体的に書いておきます。屋根の葺き替えとカバー工法、棟板金の交換、雨樋の修理・交換、谷樋、水切り、外壁板金、折板屋根。同じ言葉をやみくもに並べるのではなく、それぞれ何をする工事なのかを一言添えるだけで、探している人の言葉と自然につながります。

板金工事業のホームページに載せるべき3つ

01工事の種類ごとの施工事例

棟板金の交換、雨樋の交換、カバー工法での屋根改修、谷樋のやり替え、外壁板金。工事の種類ごとに分けて並べます。大事なのは、完成写真だけで終わらせないことです。施工前・施工中・施工後の3枚があると、傷んでいた貫板、留め直したビスの位置、板金を伏せる前の下地まで見せられます。下から見えない部分をあえて写すことが、そのまま仕事の説明になります。

02会社の実体が分かる情報

所在地、代表者の名前と顔、対応できる地域、連絡先。持っているなら建設業許可の番号や加入している保険も書きます。飛び込みで来る業者が絶対に用意できないのが、この「後からでも確かめられる情報」です。事務所の場所がはっきりしていて、代表者の顔が出ていて、地元での施工事例が並んでいる。それだけで、お客さまは電話をかける前に安心できます。

03点検から工事までの流れと、費用の考え方

点検、写真での説明、見積もり、工事、引き渡し。この流れを、それぞれ何をするか添えて書いておきます。点検や見積もりが無料かどうか、屋根に登った写真を見せて説明すること、その場で契約を迫らないこと。当たり前にやっていることでも、書いてあるかどうかで受け取られ方がまるで違います。金額を出すなら、工事の規模で変わる前提を添えたうえで、考え方だけでも示しておくと問い合わせが具体的になります。

ポイント

板金工事のホームページは、施工事例集であると同時に身分証明書です。屋根の上で何をしたかと、どこの誰がやっている会社かを一緒に見せると、飛び込み業者と一緒にされずに済みます。

費用と、当店の作り方

ホームページ工務店では、板金工事業のホームページを制作費8万円、公開後は月額保守8,800円(いずれも税抜・保守契約必須)、着手金0円でお作りしています。制作費は完成した実物をご確認いただいた後、公開前に銀行振込でお支払いいただきます。原稿も写真もこちらで用意しますので、忙しい時期に文章を考えていただく必要はありません。制作開始から最短1週間、内容や修正の量によってはもう少しお時間をいただきます。

作るのは、現場経験20年の元施工管理です。棟板金と谷樋の違い、カバー工法と葺き替えの使い分けを一から説明していただく必要はありませんし、どこを写真で見せれば伝わるかも現場の目で判断します。実際に作ったホームページは制作例、料金の内訳は料金案内、写真の整え方は施工事例の見せ方にまとめています。

まとめ

板金工事業のホームページで大切なのは、①工事の種類ごとの施工事例、②会社の実体が分かる情報、③点検から工事までの流れと費用の考え方の3つです。屋根の上の仕事は、放っておけば誰にも見えません。見えるところに置いておけば、台風のあとに慌てて検索した人にも、折板屋根を任せる先を探している管理会社にも、頼む理由がちゃんと伝わります。屋根工事全般の見せ方は屋根工事業のホームページ制作にもまとめていますので、あわせてどうぞ。