先に結論です。工務店のホームページは、自作できます。いまの作成ツールは専門知識がなくても形になりますし、お金も0円から始められます。ただし、代わりに払うのは「現場を終えたあとの夜の時間」です。この記事では、自作にかかる時間の現実と、無料ツールの制約、そして自作が向く人・外注が向く人の線引きを、どちらにも肩入れせず正直にお伝えします。
結論:自作はできる。ただし「時間」を払う
まず、はっきり言います。ホームページの自作は、昔と違っていまは十分に現実的です。無料や低価格の作成ツールがそろっていて、部品を組み合わせるようにページを作れます。「パソコンが得意な息子さんが作った」「奥さんが少しずつ作っている」という工務店も実際にあります。自作そのものを否定する理由は、どこにもありません。
ただ、一つだけ正直に言わせてください。ホームページ作りで大変なのは、ツールの操作ではありません。「何を、どんな言葉で、どの写真と一緒に載せるか」を考えて形にする作業です。ここに時間がかかります。そしてその時間は、現場が終わったあとの夜か、貴重な休みの日から出すことになります。お金は0円でも、時間という費用は確実にかかる——これが自作の本当の値段です。
現場のあとの夜に、何をどれだけやるのか
「合間にちょこちょこ作ればいいか」と始めた方がつまずくのは、作業の全体量が見えていないからです。工務店のホームページを一つ形にするまでには、だいたい次の作業があります。
- ツール選びと登録……どのサービスにするか比べて、アカウントを作る。
- 構成を考える……トップに何を置くか、会社案内・施工事例・問い合わせなど、どんなページを作るか。
- 文章を書く……会社の紹介、仕事への考え方、対応工事、代表あいさつ。実はここが一番重い作業です。
- 写真を集めて選ぶ……施工写真を探し、明るさを直し、載せる順番を決める。
- レイアウトを整える……スマホで見たときに崩れていないか、一つずつ確認して直す。
- 公開の設定……ドメインや問い合わせフォームの設定をする。
一つひとつは難しくなくても、全部合わせると数十時間の規模になるのが普通です。夜に1〜2時間ずつ進めるなら、数週間から数か月。しかも現場が忙しい時期は必ず止まります。「作りかけのまま半年」という話が多いのは、腕や根気の問題ではなく、そもそもそういう量の仕事だからです。日当に換算する癖のある方なら、この時間が自分にとっていくら分なのか、一度計算してみると判断しやすいと思います。
無料ツールの3つの制約
時間をかけて作るとしても、無料プランには知っておくべき制約があります。契約してから気づくと悔しいので、先に3つ挙げておきます。
01広告が表示される
多くの無料プランでは、ページのどこかに作成ツール側の広告や「〇〇で作成」という表示が入ります。見に来た施主や元請けに「間に合わせで作ったのかな」という印象を与えかねない部分で、消すには有料プランへの切り替えが必要なのが一般的です。
02独自ドメインが使えない
独自ドメインとは「〇〇koumuten.com」のような自社のアドレスのことです。無料プランではツール側のアドレス(サービス名が入った長いもの)になることが多く、名刺に刷ったときの見た目や、検索での見つかりやすさに関わってきます。ここも有料になる境目です。
03引っ越しが難しい
意外と知られていないのがこれです。作成ツールで作ったページは、そのツールの外へそのまま持ち出せないことが多いのです。数年後に「別のサービスに移りたい」「ちゃんと作り直したい」と思ったとき、文章や写真は使い回せても、ページ自体はほぼ一から作り直しになります。ツール選びは、賃貸の部屋選びに似ています。出ていくときのことまで考えて選ぶのが安全です。
自作が向く人・外注が向く人
ここまでの話を踏まえて、線引きをはっきりさせます。
- 自作が向く人……パソコン作業が苦にならない。夜や雨の日に作業時間を確保できる。完成を急いでいない。まず0円で試したい。社内や家族に手伝ってくれる人がいる。——当てはまるなら、自作は十分ありです。
- 外注が向く人……現場と段取りで手一杯で、夜は体を休めたい。文章を書くのがどうにも苦手。何か月も先ではなく、早く公開して営業に使いたい。作りかけで止まった経験がある。——一つでも強く当てはまるなら、任せたほうが結局安くつくことが多いです。
外注する場合の費用の考え方はホームページ制作費用の相場の記事にまとめています。また、そもそもホームページを持つと工務店の商売に何が起きるのかは工務店がホームページを持つメリットの記事をどうぞ。
迷ったら「自分の時間の値段」で考えてみてください。数十時間の自作作業を日当に換算した金額と、外注の費用。どちらが安いかは人それぞれで、だからこそ、どちらを選んでも正解になり得ます。
よくある質問
Q1パソコンがほとんど使えなくても自作できますか?
スマホだけでも作れるツールはあります。ただ、写真の整理や文章の手直しはパソコンのほうが圧倒的に楽です。スマホだけで進めると作業時間はさらに延びやすいので、パソコンが本当に苦手な方は、無理に自作にこだわらないほうが良いというのが正直なところです。
Q2途中まで自作したものを、引き継いで仕上げてもらえますか?
書きためた文章や集めた写真は、そのまま活かせます。作りかけのページがある場合も、拝見したうえで「活かす部分」と「作り直す部分」を整理してご提案できますので、遠慮なくご相談ください。それまでの努力が無駄になることはありません。
Q3外注すると、公開までどのくらいかかりますか?
内容や写真がそろっているかで変わりますが、自作で数か月かかる規模のものを、大幅に短い期間で公開まで持っていけるのが外注の利点です。当店の場合は、着手金0円で制作を進め、完成したホームページをご確認いただいた後、公開前に8万円を銀行振込でお支払いいただく流れです。
まとめ
工務店のホームページは、自作できます。ただしお金の代わりに数十時間規模の夜の時間を払うこと、無料ツールには広告表示・独自ドメイン・引っ越しの難しさという3つの制約があることは、始める前に知っておいてください。時間を確保できる方には自作は良い選択ですし、現場に集中したい方には外注が向きます。当店・ホームページ工務店は、制作費一律8万円、公開後は月額保守8,800円(いずれも税抜・保守契約必須)です。着手金0円で、制作費は完成確認後、公開前に銀行振込でお支払いいただきます。「自作か外注か迷っている」という段階のご相談も歓迎です。