紹介で名前を聞いた会社に連絡する前に、どんな工事を頼めるか、どこまで来てもらえるかを確かめたいことがあります。ホームページがない企業への印象を尋ねた調査では、42.5%が信用できる会社か不安と回答しました。この記事では、この調査を手がかりに、初めて工事を頼む方が判断しやすくなる情報を整理します。
「不安を感じる」42.5%——調査が示していること
株式会社NEXERと株式会社くまwebによる調査は、2025年6月に全国の男女891人からオンラインで回答を得たものです。SNSのアカウントだけを持つ場合など、ホームページがない企業への印象を尋ね、42.5%が信用できる会社か不安と回答しました。 調査発表・共同調査の株式会社くまweb
調査は企業全般への印象を尋ねています。工事を初めて依頼する場面に置き換えると、どんな仕事を頼めるか、どこに連絡すればよいかを確かめる場所を用意する、という考え方に生かせます。たとえば施工写真に工事の種類と対応地域を添えれば、紹介を受けた方も自分の依頼に近い仕事を探せます。
ホームページがない=仕事が下手、ではない
誤解のないように、はっきり書いておきます。ホームページの有無と、仕事の腕は関係ありません。ホームページがなくても、地域で何十年も信頼され、紹介だけで仕事が途切れない会社はたくさんあります。建設業は腕と段取りと人柄の商売で、それはこれからも変わりません。
では、なぜ「不安」が生まれるのか。それは、不安を感じている相手が、あなたの仕事ぶりをまだ見たことがない人だからです。長年の付き合いがある元請けや、あなたの現場を知っている施主は、ホームページの有無など気にしません。不安を感じるのは、初めてあなたの名前を聞いて、これから頼むかどうかを決めようとしている人です。その人の手元には、判断材料がまだ何もない。だから調べる。調べて何も出てこないと、「良い・悪い」の前に「分からない」が残る。この「分からない」が、不安の正体です。
「確認できない不安」が生まれる3つの場面
建設業で、この「確認できない不安」が実際に顔を出すのは、主に次の3つの場面です。
01施主の下調べ
紹介で名前を聞いた施主も、会う前にスマホで社名を検索して確かめることが増えています。家に上げる工事なら、なおさらです。そこで何も出てこないと、「怪しい」とまでは思わなくても、「確かめようがないな」という薄い不安が残る場合があります。人は、確かめられないものより、確かめられるものを選びやすいのです。
02元請け・取引先の与信確認
新しい元請けとの取引では、担当者が社内に「この会社に頼んで大丈夫か」を説明する必要があります。検索して会社の実態が確認できないと、担当者は説明の材料を持てません。あなたを疑っているのではなく、社内に説明する材料がない——これも「確認できない不安」の一つの形です。
03相見積りの最後のひと押し
金額が近い相見積りは、最後は「どちらが安心か」で決まります。片方は施工写真も人柄も確認できる、もう片方は確認のしようがない。腕の差ではなく情報の差で決まってしまうのが、この場面の悔しいところです。
不安を消すために、最小限やること
ここまで読んで「立派なホームページを作らなきゃいけないのか」と感じたなら、それは違います。相手の不安は「確認できない」ことから生まれているので、確認できる場所を一つ用意するだけでも、不安を和らげる材料になります。豪華である必要はまったくありません。
- 会社名・代表者・所在地・連絡先……「実在する会社だ」と確認できる基本情報。
- どんな工事をしているか……相手が「うちの件を頼める相手か」を判断できる説明。
- 施工写真を数枚……仕事ぶりを確認できる、何よりの材料。スマホで撮ったもので十分です。
この程度の1ページでも、「検索したら、きちんと情報が出てきた」という事実は、確認できない不安を和らげる材料になります。何を載せるべきかの詳しい話は、一人親方こそホームページを持つべき理由や工務店がホームページを持つメリットの記事で解説しています。
あわせて読みたい:工務店の側に立って「お客さんからどう見えているか」を描いた話は、ホームページがない工務店の見え方で解説しています。
目指すのは「立派に見せること」ではなく、「確認できる状態にしておくこと」。相手の不安は、あなたの腕前ではなく情報の空白から生まれています。空白を埋めれば、あとは腕の勝負に戻れます。
よくある質問
Q1SNSやポータルサイトに載っていれば、ホームページの代わりになりますか?
ゼロよりはずっと良いです。ただ、SNSは投稿が流れてしまい、ポータルサイトは他社と横並びで表示されます。「検索したら、その会社自身のページがきちんと出てくる」状態が、確認する側にとっては一番分かりやすく、安心につながります。SNSはホームページと組み合わせて使うのがおすすめです。
Q2今まで紹介だけで困っていません。それでも必要ですか?
紹介が順調に回っているなら、急ぐ必要はありません。ただし、紹介で名前を聞いた相手も検索はします。また、紹介の元になっている人付き合いは、相手の引退や世代交代で細ることがあります。困ってから作るより、困る前に作っておくほうが、余裕を持って良いものができる——これは正直にお伝えしておきたい点です。
Q31ページだけの簡単なものでも意味はありますか?
あります。相手の不安は「確認できないこと」から生まれているので、会社の基本情報と施工写真が確認できる1ページがあるだけで、状況は大きく変わります。まず最小限で持ち、あとから施工事例を足していく、という育て方で十分です。
まとめ
紹介を受けた方が次に知りたいのは、どんな工事を、どの地域で頼めるか、どこに連絡すればよいかです。会社の基本情報と、掲載できる施工写真に工事内容を添え、相談先と一緒に確認できる場所を用意しましょう。当店・ホームページ工務店は、制作費8万円(標準5ページの制作費・税抜/月額保守別途)、公開後は月額保守8,800円(いずれも税抜)です。保守なしの買い切り15万円(税抜)も選べます。着手金0円で、制作費は完成確認後、公開前に銀行振込でお支払いいただきます。