先に結論をお伝えします。ホームページがない=信用されない、は言い過ぎです。腕の良し悪しとホームページは関係ありません。ただし、取引先の会社にホームページがないと「不安を感じる」と答えた人が42.5%いたという調査があります。生まれているのは「この会社はだめだ」という評価ではなく、「確認できないことへの不安」です。この記事では、その不安がどこから生まれるのか、そしてどうすれば消せるのかをお話しします。

「不安を感じる」42.5%——調査が示していること

株式会社NEXERが行ったアンケート調査に、こんな結果があります。取引先の会社にホームページがない場合、「不安を感じる」と答えた人が42.5%——およそ5人に2人です(出典:株式会社NEXERの調査リリース・PR TIMES)。

この数字を見て「じゃあ半分以上は気にしないんだな」と読むこともできます。それはそれで正しい読み方です。ただ、商売の現場で考えると、話は少し変わってきます。相見積りで2〜3社が並んだとき、10人の判断者のうち4人が片方に「不安」を持っているとしたら——その4人分の不安は、そのまま相手側の追い風になります。減点はされていないのに、比べられた瞬間に差がつく。これが42.5%という数字の、現場での意味だと私たちは考えています。

ホームページがない=仕事が下手、ではない

誤解のないように、はっきり書いておきます。ホームページの有無と、仕事の腕は関係ありません。ホームページがなくても、地域で何十年も信頼され、紹介だけで仕事が途切れない会社はたくさんあります。建設業は腕と段取りと人柄の商売で、それはこれからも変わりません。

では、なぜ「不安」が生まれるのか。それは、不安を感じている相手が、あなたの仕事ぶりをまだ見たことがない人だからです。長年の付き合いがある元請けや、あなたの現場を知っている施主は、ホームページの有無など気にしません。不安を感じるのは、初めてあなたの名前を聞いて、これから頼むかどうかを決めようとしている人です。その人の手元には、判断材料がまだ何もない。だから調べる。調べて何も出てこないと、「良い・悪い」の前に「分からない」が残る。この「分からない」が、不安の正体です。

「確認できない不安」が生まれる3つの場面

建設業で、この「確認できない不安」が実際に顔を出すのは、主に次の3つの場面です。

01施主の下調べ

紹介で名前を聞いた施主も、会う前にスマホで社名を検索して確かめることが増えています。家に上げる工事なら、なおさらです。そこで何も出てこないと、「怪しい」とまでは思わなくても、「確かめようがないな」という薄い不安が残る場合があります。人は、確かめられないものより、確かめられるものを選びやすいのです。

02元請け・取引先の与信確認

新しい元請けとの取引では、担当者が社内に「この会社に頼んで大丈夫か」を説明する必要があります。検索して会社の実態が確認できないと、担当者は説明の材料を持てません。あなたを疑っているのではなく、社内に説明する材料がない——これも「確認できない不安」の一つの形です。

03相見積りの最後のひと押し

金額が近い相見積りは、最後は「どちらが安心か」で決まります。片方は施工写真も人柄も確認できる、もう片方は確認のしようがない。腕の差ではなく情報の差で決まってしまうのが、この場面の悔しいところです。

不安を消すために、最小限やること

ここまで読んで「立派なホームページを作らなきゃいけないのか」と感じたなら、それは違います。相手の不安は「確認できない」ことから生まれているので、確認できる場所を一つ用意するだけでも、不安を和らげる材料になります。豪華である必要はまったくありません。

  • 会社名・代表者・所在地・連絡先……「実在する会社だ」と確認できる基本情報。
  • どんな工事をしているか……相手が「うちの件を頼める相手か」を判断できる説明。
  • 施工写真を数枚……仕事ぶりを確認できる、何よりの材料。スマホで撮ったもので十分です。

この程度の1ページでも、「検索したら、きちんと情報が出てきた」という事実は、確認できない不安を和らげる材料になります。何を載せるべきかの詳しい話は、一人親方こそホームページを持つべき理由工務店がホームページを持つメリットの記事で解説しています。

あわせて読みたい:工務店の側に立って「お客さんからどう見えているか」を描いた話は、ホームページがない工務店は、お客さんからこう見えているで解説しています。

ポイント

目指すのは「立派に見せること」ではなく、「確認できる状態にしておくこと」。相手の不安は、あなたの腕前ではなく情報の空白から生まれています。空白を埋めれば、あとは腕の勝負に戻れます。

よくある質問

Q1SNSやポータルサイトに載っていれば、ホームページの代わりになりますか?

ゼロよりはずっと良いです。ただ、SNSは投稿が流れてしまい、ポータルサイトは他社と横並びで表示されます。「検索したら、その会社自身のページがきちんと出てくる」状態が、確認する側にとっては一番分かりやすく、安心につながります。SNSはホームページと組み合わせて使うのがおすすめです。

Q2今まで紹介だけで困っていません。それでも必要ですか?

紹介が順調に回っているなら、急ぐ必要はありません。ただし、紹介で名前を聞いた相手も検索はします。また、紹介の元になっている人付き合いは、相手の引退や世代交代で細ることがあります。困ってから作るより、困る前に作っておくほうが、余裕を持って良いものができる——これは正直にお伝えしておきたい点です。

Q31ページだけの簡単なものでも意味はありますか?

あります。相手の不安は「確認できないこと」から生まれているので、会社の基本情報と施工写真が確認できる1ページがあるだけで、状況は大きく変わります。まず最小限で持ち、あとから施工事例を足していく、という育て方で十分です。

まとめ

取引先にホームページがないと「不安を感じる」人は42.5%。この数字が示しているのは「ホームページがない会社はだめだ」という評価ではなく、初対面の相手が抱く「確認できない不安」です。腕とは関係のないところで、情報の空白だけを理由に比較で不利になるのは、もったいないことです。会社の基本情報と施工写真が確認できる場所を一つ用意する——それだけで、勝負は本来の土俵である腕と人柄に戻ります。当店・ホームページ工務店は、制作費一律8万円、公開後は月額保守8,800円(いずれも税抜・保守契約必須)です。着手金0円で、制作費は完成確認後、公開前に銀行振込でお支払いいただきます。